2014年7月15日火曜日

伊波洋一さん:南西諸島の軍事強化に反対する沖縄と日本の平和(終了)

第42回社会運動ユニオニズム研究会
日 時:2014年6月10日(火)18:30〜21:00
   
テーマ:南西諸島の軍事強化に反対する沖縄と日本の平和
報 告:伊波洋一さん(元宜野湾市長)
共 催:一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター
    明治大学労働教育メディア研究センター、Labor Now

当日のUstream中継は以下で録画を視聴できます。
http://www.ustream.tv/recorded/48622714

YouTubeでも視聴できます。



配付資料
http://www.jca.apc.org/labornow/SMU/20140610.pdf

伊波洋一さんからのメッセージ

2009年9月「国外、最低でも県外」公約の鳩山政権の誕生後、2010年1月に辺野古基地建設に反対する稲嶺進市長が誕生。仲井真知事も参加して国外県外移設を求める県民大会が9万人参加で開催された。直後に鳩山政権は公約を撤回し辺野古移設に回帰し退陣。民主党後継政権は辺野古移設に執着。10万人県民大会の直後、2012年10月に普天間飛行場へのオスプレイ配備が強行された。普天間飛行場の県外移設とオスプレイ配備撤回を求める「オール沖縄」は2013年1月28日に「建白書」を年末に誕生した安倍政権に提出した。

日米同盟強化に熱心な安倍首相と石破自民党幹事長は、「建白書」をたなざらしにして、2013年3月に辺野古埋め立て申請し、年末までに仲井真知事の承認を得るための取り組みを開始した。

仲井真知事の承認を得るための懐柔策と自民党本部による自民党県連の切り崩しが成功して年末には辺野古埋め立て承認を得た。辺野古基地建設を困難と見ていた米国政府も安倍政権の強行的な取り組みを歓迎している。辺野古新基地は強襲揚陸艦も接岸でき辺野古弾薬庫もある最前線展開基地。予定される戦場は南西諸島と日本列島だが、日本の政治もこぞって推進している。

しかし、沖縄県民は反対している。これまで辺野古を止めてきたのは反対運動だが、今では県民全体のものとなった。沖縄基地問題の現在を一緒に考えたい。

7/19-20社会運動ユニオニズム研究会のご案内

7月13日から19日まで開催される世界社会学会議(主催:国際社会学会@パシフィコ横浜)にあわせて多数の労働運動・社会運動の研究者が来日されます。社会運動ユニオニズム研究会では、4名の方を招聘して、2回の研究会を開催します。詳しい研究会の内容は、以下をご覧下さい。

既にご案内していた報告者の一人、何高潮さんが来日できなくなりましたので、世界社会学会議の参加者の中で中国の草の根の労働運動を研究している Chun-Yi Leeさん(英国ノッティンガム大学現代中国学学院講師)に替わって報告してもらうことになりました。

なお、それぞれの研究会の参加申込み・問い合わせ先が異なりますのでご注意下さい。また、開会時間がいつもと異なり、13時からとなっています。

ご関心ある方のご参加を呼びかけます。
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■第43回社会運動ユニオニズム研究会


日時:2014年7月19日(土)13:00~17:00(開会時間注意)
場所:連合会館4階 402会議室
参加申込み・問合せ:資料準備の都合上、7月16日(水)までに、山崎精一(明治大学労働教育メディア研究センター)までにお願いします。
    apjpyama(at)blue.ocn.ne.jp  (at)を@に置き換えて送信下さい。


報告1:女性移住労働者とAsian Immigrant Women Advocates (AIWA)の活動

Asian Immigrant Women Advocates (AIWA)は、カリフォルニア州オークランドに拠点を置くワーカーズセンターで、低賃金で働くアジア出身女性移住労働者のコミュニティレベルの組織化に力をいれている。この報告は、AIWAの諸活動、とくに英語力が十分ではないため職場や地域で不利な立場に置かれている女性移住労働者のエンパワーメントを通じて草の根レベルから社会変革をめざすプログラムについて検討する。

Jennifer Jihye Chunさん
トロント大学社会学部准教授。主にアメリカと韓国の移民労働者と女性労働者の組織化、社会・労働運動の研究している。アメリカと韓国の移民・女性 労働者の労働運動を「シンボル的影響力」という概念で比較したOrganizing at theMargins: The Symbolic Politics of Labor in South Korea and the United States (2009年、コーネル大学出版)は代表的な研究。

報告2: 中国の草の根の労働組織 - 珠江デルタと長江デルタ地域の比較

上海を中心とする長江デルタ地域と広州を中心とする珠江デルタ地域はともに中国経済の躍進を担う中心であるが、その労働運動の様相は異なっている。珠江デルタ地域では山猫ストライキなど活発な労働運動が展開されているが、長江デルタではそれほどでもない。両地域での労働NGO組織の活動の違いを通じて、その原因を探る。


報告者: Chun-Yi Leeさん
英国ノッティンガム大学現代中国学学院講師。台湾出身。台湾企業と中国政府との関係を分析した論文で英国ノッティンガム大学から博士号授与。現在の研究テーマは「グローバル経済化の中国労働」であり、インタビューや参与観察を通じて中国の政府と外資企業と労働者の関係を分析している。

通訳:和田 智子さん(レイバーネット日本国際部)
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■第44回社会運動ユニオニズム研究会


日時:2014年7月20日(日)13:00~17:00(開会時間注意)
場所:連合会館5階502会議室
参加申込み・問合せ:資料準備の都合上、7月16日(水)までに、高須裕彦(一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター)までにお願いします。
    b071429k(at)r.hit-u.ac.jp  (at)を@に置き換えて送信下さい。

テーマ:オキュパイ(ウォール街占拠)運動とその労働運動・社会運動へのインパクト

報告1:オキュパイ(占拠):99%を形にする

    Occupy: Realizing the 99% 


Penny Lewisさん(ニューヨーク市立大学ジョゼフ・S.マフィー労働者教育・労働研究機構准教授)

報告2:ニューヨーク労働運動とオキュパイ(占拠):発展へのチャンス

The New York labor movement and Occupy: Opportunities for growth


Stephanie Luceさん(ニューヨーク市立大学ジョゼフ・S.マフィー労働者教育・労働研究機構准教授:生活賃金運動の研究者でもあり、2001年と2010年に来日)

2011年9月17日に勃発するウォール街占拠(Occupy Wall Street)運動は、全米各地でのオキュパイ運動として連鎖的に拡大し、グローバルなつながりを持つ運動として拡がった。それは、瞬間的な運動ではなく、労働運動や社会運動へ様々な影響を与えた。この研究会では、活動家としてウォール街占拠運動に参加しつつ、Ruth Milkmanさん(ニューヨーク市立大学教授)と、ウォール街占拠運動参加者に対する調査を実施したお二人に、ウォール街占拠運動とは何であったのか、それが(特にニューヨークの)社会運動や労働運動にいかなるインパクトを与え、運動を発展させているのか、を報告いただき、日本の私たちが学ぶべきものを議論したい。

なお、報告者らの調査報告は以下を参照下さい。PDFをダウンロードできます。
Ruth Milkman, Stephanie Luce and Penny Lewis, “Changing the Subject: A Bottom-up Account of Occupy Wall Street in New York City”.
http://sps.cuny.edu/filestore/1/5/7/1_a05051d2117901d/1571_92f562221b8041e.pdf

通訳:ルイス・カーレットさん(東京ゼネラルユニオン)

7月20日の研究会のみ、Ustreamで中継し、録画を残す予定です。
http://www.ustream.tv/channel/labor-now-tv

※主催:一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター
    明治大学労働教育メディア研究センター、Labor Now

※連合会館:千代田区神田駿河台3-2-11 最寄り駅は新御茶ノ水、小川町、淡路町、御茶ノ水
 アクセスマップ http://rengokaikan.jp/access/index.html

以 上