2009年10月31日土曜日

「水俣病と向き合った労働者」展を見てきました

法政大学で開催されている「水俣病と向き合った労働者」展を見てきました。小さなスペースでしたが、充実した展示がなされていました。しっかりした図録も販売されていますし、無料配布の資料もあります。

学生の時(70年代末)に、川本輝夫さんらの患者さんらの後にくっついて、環境庁への座り込みなどをやったこともあります。展示場のいらした元チッソの労働者たちが水俣弁で話されているのを聞いて、患者さんたちの発言を思い出しました。

チッソが工場の外へは水銀を垂れ流し、工場の内側は組合つぶしをやった歴史、労働者と患者がつながる「恥宣言」など考えさせるものがあります。

つい最近の地域健康診断で依然として多数の地域住民に水俣病が疑われる症状がでているなど、膨大な潜在患者の存在が明らかにされつつあります。未解決の持続する問題として、考えていかないといけません。

時間がある方はぜひご覧下さい。東京では11/8までで、11/3と11/8にイベントもあります。大阪・熊本・水俣で展示もあります。

開催案内はここをクリックして下さい。

高須裕彦(LaborNow運営委員)

2009年10月30日金曜日

一橋大学フェアレイバー研究教育センターの2つのイベント

一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センター主催で2つのイベントが開催されます。ご関心ある方はぜひご参加下さい。詳しくはそれぞれのサイトをご覧下さい。

■第3回社会運動ユニオニズム研究会
「いざ政権交代!連合は何をするのか?〜連合運動の20年と今後の展望」
日 時:2009年11月7日(土)13:00〜17:00(いつもより30分早く開会します)
会 場:総評会館4階402会議室(御茶ノ水、新御茶ノ水、小川町、淡路町下車)
報 告:山本幸司さん(連合本部・副事務局長)
参加申込み:11月4日午前までに事務局まで
詳しくはこちらへ

■公開セミナー
「フェアな未来を考える:フェアトレードとタイ国境で暮らすビルマの子どもたち」

日時: 2009年11月8日(日)午後1時半〜5時 (開場:午後1時)
会場: 一橋大学佐野書院(JR中央線国立駅から徒歩12分)
共催: 一橋大学フェアレイバー研究教育センター
    一橋大学フェアトレード推進団体「ラポンテ」
   多文化共生のためのpeace工房「ピースフル・ビーンズ」
入場無料・事前予約不要
詳しくはこちらへ

2009年10月29日木曜日

パシフィック・ビーチ・ホテル争議:経営側の許し難い動き

パシフィック・ビーチ・ホテル争議に関するNLRBの救済命令(組合完全勝利の命令)に対して、ホテルの経営側は、10月28日までにワシントンの全国労働関係局委員会(日本の中央労働委員会に相当)に不当にも異議申し立てを行いました。

1日も早い争議の解決を求める当該労働者や支援者たちの思いを踏みにじる経営側の対応を断じて許すことができません。

本日(10月29日)、国際運輸労連東京事務所、交運労協、連合、サービス連合、全港湾労組は、業界団体であるJATA(日本旅行業協会)や主要旅行会社に対して争議の早期解決へ向けて可能な対応を行うこと、関係者への情報提供を行うことなどを要請しました。

日本の労働組合は、全米港湾労組と連帯しながら支援運動を続けていきますので、ご支援ご協力をお願い致します。

関係情報は以下のサイトへ

2009年10月18日日曜日

10/17反貧困世直し大集会に700名が集まる

10月17日の反貧困世直し大集会に700名が集まり、政府に対して年末の緊急対策を求めた。「国際反貧困デー」にあわせた取り組みで、「ヒンキー」の人文字をつくった。Labor Nowとしては、集会に賛同し、当日のビデオ撮影を手伝った。

レイバーネットの報告サイト

反貧困ネットワークで制作したビデオ
(短縮版)反貧困世直し大集会2009~ちゃんとやるよね!?新政権~
制作協力:ビデオプレス 撮影:松原明、Labor Now 7分
[フルバージョン(19分)はこちらで視聴できます]


2009年10月17日土曜日

パシフィック・ビーチ・ホテル争議 全国労働関係局から 完全勝利の救済命令を勝ち取る

ハワイ・ワイキキのパシフィック・ビーチ・ホテル争議に関して、9月30日、全国労働関係局(NLRB=日本の労働委員会に相当)は、組合側主張を全面的に認める完全勝利の救済命令を交付した。

命令の内容は、7名の交渉委員らの解雇を撤回し、復職させ、賃金を解雇時点まで遡って支払うこと、排他的交渉代表として組合(全米港湾労組ローカル142)を承認すること、誠意をもって組合との団体交渉に応じること、組合の同意なく一方的に実施した労働条件の変更を撤回し、従前の労働条件を回復し、損害を補償すること、ポストノーティス(命令内容の掲示)など19項目である。組合は経営側が1日も早く命令を受入れ、争議を全面的に解決することを求めている。

10/16争議報告集会開催
10月16日、NLRBの勝利命令を受けて、これまで支援活動を進めてきた日本の労働組合は共同で報告集会を開催し、争議の経過を確認し、1日も早い解決を求めて、支援活動を強化することを確認した。
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パシフィック・ビーチ・ホテル争議とは
2007年12月、ハワイ・ワイキキの「パシフィック・ビーチ・ホテル」において、全米港湾労組(ILWUローカル142)を支持した従業員32名が不当解雇された。組合は、この解雇は組合つぶしを狙った不当解雇であるとして、解雇の撤回と誠意ある団体交渉を求めて闘いを続けてきた。地域の労働組合やコミュニティの諸団体、宗教団体はと「ビーチに正義を」(Justice at the Beach)を結成し、ホテル前で抗議行動とホテルのボイコットなどの支援運動を進めてきた。

宿泊客の7割以上が日本人であるので、ILWUはAFL−CIOや国際運輸労連、国際食品労連を通じて、日本の労働組合へ支援を要請し、連合や交運労協、国際食品労連日本加盟労組連絡協議会と傘下の産別組合、全港湾労組、旅行会社などを組織するサービス連合などが支援を決定し、相互に連携をしながら支援活動を進めている。

Labor NowはILWUの日本におけるコンタクト・ポイントして、連絡や争議支援の調整を行っている。

詳しくはPBH争議支援のサイト(日本語)へ。

2009年10月4日日曜日

10/17反貧困世直し大集会2009 〜ちゃんとやるよね!?新政権〜

Labor Nowも賛同しました。反貧困世直しでつながろう。みんなで参加しよう。詳しくは反貧困ネットワークの以下のサイトへ
http://www.k5.dion.ne.jp/~hinky/091017/yonaoshi2009.html

以下は反貧困ネットワークのサイトから引用。


反貧困世直し大集会2009
〜ちゃんとやるよね!?新政権〜

日時:
2009年10月17日(土)13:00〜15:30 (雨天決行・入場無料)
場所:
芝公園4号地(東京都港区)
東京タワーの下です。都営三田線「御成門駅」A1出口すぐ。都営浅草線・大江戸線「大門駅」A6出口徒歩6分。東京メトロ日比谷線「神谷町駅」3番出口徒歩7分。JR山手線「浜松町駅」徒歩12分。

新政権発足から1ヶ月。日本はこれから本当によくなるのか?期待と不安が渦巻いています。

新政権からは、すでに母子加算の早期復活、障害者自立支援法・後期高齢者医療制度の廃止が打ち出されています。

その流れを私たちは歓迎しつつ、その時期や内容についてはたくさんの心配もあります。

労働者派遣法の抜本改正はどうなるのか? 

人々の生活は本当に立て直されるのか? 新政権はちゃんとやってくれるのか?

それは、私たちの行動にかかっているのだと思います。

去年に引き続き、世界反貧困デーに合わせて「反貧困世直し大集会」を行います。

ご参集ください。


スペシャルゲスト
ギュスターブ・アッサーさん(ソーシャル・ウォッチ・ベナン)
急遽、加藤登紀子さん(歌手)が来てくれることになりました!

内容
母子加算・派遣法・障害者自立支援法・後期高齢者医療制度…注目される各分野からの当事者発言
各政党政治家から
世界の貧困と日本の貧困…日本の貧困削減目標作成の呼びかけ
新政権に贈る集会宣言
貧困をなくすための意思表示「スタンドアップ」…みんなで反貧困メッセージをつくろう!
アフリカNGO活動家から日本の貧困問題へのメッセージ